2015年2月5日木曜日

競馬予想の質を上げたい人は多いだろう。

手っ取り早く向上させたいのなら上手い人の考え方をコピーするのが一番である。その人の思考を乗っ取ったつもりで予想していくことで驚くほど短期間に成長できたりする。

普通にやれば10年かかることを1年で習得できてしまうのは、優秀な予想家の効率的に設計されたプロセスを辿り効率的な学習ができるからに他ならない。

ただし、これをやるには抽象的な予想をする人では効果が薄い。筋道のしっかりしたストーリーがあり納得できるものであるか。そして、その予想は成果が見込めるものであるか。

これらをクリアできる人を簡単に見つけることはできないだろう。ネット上には色々と予想している人がいるので自分が納得できるものであれば真似してみればいい。

1つ注意したいのは、下手を打つと間違った論理を吸収してしまい後遺症で苦しむというデメリットもある。

この点を解消するには、まずは自身の基礎力を高める必要がある。優れているかどうかの判断は全くの素人では難しいからだ。

競馬の基本が分からない人は1カ月ぐらい市営の図書館にこもり競馬本を読み漁ってみて欲しい。ネットにもあるが間違った情報が多くあり、元は競馬本からのコピーばかりなので元を読む方が早く吸収できる。

この時に注意したいことがある。それは、出目やサインといったオカルト本や、こうすれば儲かるみたい本は、既に時代遅れになっている可能性が高く読む価値はない。

読むべき本は、

・競馬の基礎+(馬体・血統・コースなど)
・生産者や獣医の本
・調教師や騎手が書いた本

とりあえずこれだけ読んでおけば基礎的な力は問題ないだろう。できれば馬券での経験値を積んでおきたい。

見る目のない人間が競馬で勝つのは事実上不可能である。馬も人も正しく評価できる眼がない人が勝つ道理など存在しないからだ。

努力を惜しむ人間には何がチャンスか分からず虚しく通り過ぎていくだけである。そうならないために最低限の知識はつけておこう。
堅い軸馬からの流し馬券は点数が絞りやすく、やり方次第では素晴らしい戦略になりえる。

しかし、断然人気の軸馬から大穴まで隅々と流していくような馬券は買うまでもなくプラスにならない。奇跡が起こればプラスになるかも知れないが、奇跡を願うなら宝くじを買う方が理性的と言えるだろう。

多くの人は勝って終わりたいと願っており、あまりに当てることを重視しているため無駄な買い目を抱え込みやすい。

馬券が当たらなければ払い戻しはないので理解できる行動ではあるのだが、 長期的に見るとリスクヘッジになっておらず純粋なリスク要因になっていることに気が付くはずだ。

競馬は控除率があり負けるように出来ているギャンブルである。

この事実に逆らない抗おうと手広く買えば買うほどズブズブとマイナスの底なし沼にハマッていくだけだ。そこから抜け出すためにはどうすべきだろうか?

それは損を請け負う覚悟を持つことだ。負けて当たり前という心構えになることで余計な買い目を買わずに済みリスクヘッジが機能するようになる。


兵法には、軍を死地に陥れる事によって逆に生還する事ができ、亡地に置く事によって逆に生き抜く事ができる、とある。

こういった心情的な面でも勝ち組とそうでない人は大きな差がついていると言えそうだ。

どうせなら買い目を減らして効率よく負けてやるんだくらいの意気込みが丁度いいのかも知れない。
回収率の額面上の数字は大事だが、もっと大事なのは継続していけるかという点にある。その点を考察する上で注目しておきたいのが「回収率の伸びしろ」である。

基本的にオッズの低い「本命馬券」は、プラスにしていくための配当ポテンシャルが低く「伸びしろ」はほとんどない。

高い的中率を実現しやすく回収率も安定しやすいが100%を超えるのにはレースや買い目を絞るなど結構な工夫が必要になってくる。回収率の限界値が低いことからコツコツ負ける人がほとんどだろう。

 その対となる「穴馬券」は、回収率の上限が大きいため予想力のある人間であれば高い回収率を維持しやすい。その反面、下限も底なしなので下手を打てば消費税より低い回収率を叩きだすこともありえる。

どちらがいいかは馬券的な趣向や資金力・予想力を加味して考えるべきだろう。

私は本命も穴も決めつけないバランス派という人もいるだろうが、これはどちらのメリットを受けられる一方でデメリットも引き受けることになる。

結局はどっちつかずで収支が安定せず年間目標も見えにくくなるのでおすすめはしない。

まずは極端なスタンスから始めて勝つことが重要であり、自分に合うバランスを模索していくのは後回しで良い。

いまの成熟した競馬では確かな本命馬券というのは昔に比べ減少している。混迷を極める今のレース事情では、とるべきスタンスは「穴馬券」の方が望ましく思われる。

馬券の買い方が難しい時代となったため、買い目を絞り過ぎるのは逆効果を生み出しやすい。今の買い目点数でカバーできていないと思ったら素直に資金を上積みして対応するべきだろう。

一番の理由は、競馬予想家の登場がメディア主導で行われることだと考えている。競馬雑誌などから、この人はこれだけ凄いんですと宣伝し関連本で収益を上げていく手法が以前の稼ぐ王道手法だったからだ。

インターネットなら、このスキームを超えて評価される人が出てきてもいいものだが、競馬予想家の実力というのはパッと分かるものではないので簡単にはいかないのかも知れない。

また、自称プロを名乗る人が多く存在することから胡散臭さから先入観を持ってしまうため正常な判断がつかないということもありそうだ。

麻雀にはプロ制度があるので一般人と一線を引けるのだが、競馬予想業界にはそういったものはないので判断材料が競馬予想家から出された情報しかないというのもネックになっている。

競馬予想業界が詐欺まがいの温床になっているのは、真面目にやるほど馬鹿を見る現状があるということも実際に見てきている。

優れた人が予想を公開し実績を作ったとしても、その情報をコピーして自分の手柄として利用する悪質な予想家も実際に存在している。

まさに悪貨が良貨を駆逐している状況であることを利用者は知っておかねばならないと思う。本当に優れた予想家が出てくる土壌を作れるのは誰だろうか?

それができるのは、良いものを良いと発信できる利用者だけである。今ならツイッターなどのSNSがあるので、そういったことはやりやすいだろう。

そういった流れを作ることで、資本主義らしい実力による競争が生まれるため、詐欺まがいも自然と減ることになる。そうなればオッズが下がったとしても利用者には選択肢が多くあるので他の予想家を発掘して乗り換えればいいだけだ。

なぜか分からないが日本のネット事情では有料サービスというのは疎まれる傾向にある。良い物を作る人にお金が集まれば更に良い物がでてくるのが資本主義経済のメリットなのに、これを感情的に拒絶してしまう。

本当に競馬で勝てる人というのは、見えないところで多くの時間を犠牲にしている。そういった所に敬意を払えないのなら、競馬は今より一層つまらないものになっていくだけだろう。

人を育てなくなった今の日本社会を冷静に見渡して欲しい。昔に比べ額の大きい詐欺が蔓延していないだろうか。

起業しても支援を受けにくい日本では、起業するより詐欺をする方が稼げるという現実化しつつある。そういった負の連鎖から抜け出すには、社会システムを変えると共に価値があると思ったものに投資する気風が必要だろう。

優秀な競馬予想家がすくすくと育つためには、利用者が暖かく見守り育てていくしかないように思う。成功すれば利用者にも恩恵があるのだから、それぐらいのリスクなら利用者が背負ってもいいのではないだろうか。

競馬で勝つための戦略

競馬には控除率があり何の戦略もなしに馬券を買っているだけでは勝てない。どんなに予想力が高いレベルにあったとしても、ほぼ確実に負ける馬券の買い方があることを知っている人はどれだけいるだろうか。

それはさておき、競馬で勝つために基本的にとるべき戦略は2つあり、大別すると「短期」と「長期」に分かれる。

簡単な2つの特徴を述べると、「短期戦略」では 高資金を回して利益を伸ばすことに主眼が置かれる。

「長期戦略」では、 1年間の利益を決め目標を達成しやすい手段を策定し短期よりも確実に利益を生み出すことに主眼が置かれる。

競馬において資金力があるということは、それだけに非常に強い武器となりうる。的中率が高く安定性を重視する人は、馬券圏内にくると思う馬を損を考えずにまとめ買いしトータルでプラスになればオッケーという買い方が多い。

これは安定性を生む一方で相当な資金力を必要とするためおいそれと真似することはできない。多点買いはトリガミが多く発生する一方ものの、偶発的に起こる思いがけない高配当にありつくことができる。 ある程度の予想力があれば「短期」で資金を回していくことができる。

それだけに失敗した時のリスクは大きいものとなる。予想力が落ちてしまえば散財するスピードが速く、今までの利益を一気に吐き出してしまう。

ここで大事なのは、競馬のおける論理というのは時代とともに変わるということにある。今まで利益を生み出していた手法が陳腐化することは珍しくなく、そこに気付けないと勝ち組から転落するのも早い。

そのリスクを軽減したいのなら取るべき戦略は「長期」 になる。自分の手法に異常を察知しやすく原因を探る時間があるので軌道修正がしやすい。予想力があり特に「短期」でする理由がないのなら、実力が反映されやすい「長期戦略」が望ましいと言えるだろう。

株で考えると分かりやすいが、短期的には人間の心情だけで株価は上下している。デイトレーダーなどの思惑が絡むからだろう。しかし、長期で見ていけば会社の実力に応じた株価に向かっていくもの。そのため、ウォーレン・バフェットなどの偉大な投資家は、より自分の実力を発揮できる「長期戦略」を主軸に置いている。

 本気で競馬で勝ちたいと思うのなら、競馬に限らず幅広い書物を読むことをおすすめする。競馬の常識なんて時代で変わるもので、そこだけに捕われていると失敗しやすい。

神算鬼謀の競馬理論は、統計学や社会学など現実にある学問から競馬向けにカスタマイズされたものが多い。競馬だけの知識で何とかしようとしない柔軟な思考力を身に着けることを優先すべきである。

2014年11月28日金曜日

だいぶ内馬場の傷みが見られるものの極端に止まる馬場でもない。
土曜の競馬で確認して最終的な馬場判断を下したいと思っている。
個人的にはバラけてくれる方がありがたいので外目が伸びやすいと騎手が判断してくれることに期待している。

京都競馬場は馬場が速くて極端な内枠や逃げ馬の好走が目立った。
馬場が速いということは負荷が低くなるということなので前が楽しやすい。
こういったバイアスの掛かる馬場は決め打ちで馬券を狙っていくのがセオリーと言えるだろう。

とにかく馬場差の激しい日本のガラパゴス競馬は、どのファクターが優位に働くかを考えていかないと馬券は当たらない。
いまどきは競走馬間の能力格差は小さいのでマクロ視点で見ることが重要になる。

体調なども絡んでくるので血統だけという特定ファクターだけで予想するのは間違いのもとである。
ミクロを観察しつつ全体像を捉えていく感覚で好走馬を特定していくのが得策だろう。
⇒ジャパンカップ2014予想診断