2015年2月5日木曜日

一番の理由は、競馬予想家の登場がメディア主導で行われることだと考えている。競馬雑誌などから、この人はこれだけ凄いんですと宣伝し関連本で収益を上げていく手法が以前の稼ぐ王道手法だったからだ。

インターネットなら、このスキームを超えて評価される人が出てきてもいいものだが、競馬予想家の実力というのはパッと分かるものではないので簡単にはいかないのかも知れない。

また、自称プロを名乗る人が多く存在することから胡散臭さから先入観を持ってしまうため正常な判断がつかないということもありそうだ。

麻雀にはプロ制度があるので一般人と一線を引けるのだが、競馬予想業界にはそういったものはないので判断材料が競馬予想家から出された情報しかないというのもネックになっている。

競馬予想業界が詐欺まがいの温床になっているのは、真面目にやるほど馬鹿を見る現状があるということも実際に見てきている。

優れた人が予想を公開し実績を作ったとしても、その情報をコピーして自分の手柄として利用する悪質な予想家も実際に存在している。

まさに悪貨が良貨を駆逐している状況であることを利用者は知っておかねばならないと思う。本当に優れた予想家が出てくる土壌を作れるのは誰だろうか?

それができるのは、良いものを良いと発信できる利用者だけである。今ならツイッターなどのSNSがあるので、そういったことはやりやすいだろう。

そういった流れを作ることで、資本主義らしい実力による競争が生まれるため、詐欺まがいも自然と減ることになる。そうなればオッズが下がったとしても利用者には選択肢が多くあるので他の予想家を発掘して乗り換えればいいだけだ。

なぜか分からないが日本のネット事情では有料サービスというのは疎まれる傾向にある。良い物を作る人にお金が集まれば更に良い物がでてくるのが資本主義経済のメリットなのに、これを感情的に拒絶してしまう。

本当に競馬で勝てる人というのは、見えないところで多くの時間を犠牲にしている。そういった所に敬意を払えないのなら、競馬は今より一層つまらないものになっていくだけだろう。

人を育てなくなった今の日本社会を冷静に見渡して欲しい。昔に比べ額の大きい詐欺が蔓延していないだろうか。

起業しても支援を受けにくい日本では、起業するより詐欺をする方が稼げるという現実化しつつある。そういった負の連鎖から抜け出すには、社会システムを変えると共に価値があると思ったものに投資する気風が必要だろう。

優秀な競馬予想家がすくすくと育つためには、利用者が暖かく見守り育てていくしかないように思う。成功すれば利用者にも恩恵があるのだから、それぐらいのリスクなら利用者が背負ってもいいのではないだろうか。

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